CANON
Autoboy SE
全作動をソーラー・バッテリーに頼るカメラ。
エコロジーという観点よりも、太陽光を遮るべき暗箱たるカメラに太陽電池を設置するという、その逆説的発想が素晴らしい。
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画像にはうまく捉えられていないが、ボディ・カラーはパールホワイト。バッテリーをチャージしているあいだボディが高温になるのを防ぐため、このボディー色が採用されたらしい。

タンデム型アモルファス・ソーラー・バッテリーはボディ前面のカバーに設置されており、これを開けるとレンズがポップアップする。
バッテリーはフルチャージでフィルム3本使用可能。直射日光下約3時間でフルチャージになる。しかしフィルム途中でバッテリーがきれると完全不動になり途中巻き戻しも不能。そのためかクレームが殺到し、キャノンはこのカメラを回収したらしい。
バッテリーをチャージしている間にボディが高温になると、形状記憶合金によって上のようにバッテリー部が自動的に開くしくみ。これが開く瞬間を見たいのだが、その瞬間に遭遇するのは難しい。
カメラのスペックとしてはオートボーイFとほぼ同じであり、撮影者にできることといえば、フラッシュの強制発光と発光禁止くらいである。
ボディ側面の赤いボタンはバッテリーのチャージ状況を確認するためのもの。押すとボディ前面の液晶にバーグラフが表示される。

32mm F3.5の3群3枚のレンズは想像以上に良く写る。
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